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バッグ 《バーキン》

le sac Birkin

 

1983年のある日、エールフランスのパリ-ロンドン便の機上でひとつの出会いがありました。偶然にも隣同士の席になったのは、歌手であり女優であるジェーン・バーキンとエルメスのジャン=ルイ・デュマ。ジェーン・バーキンは、16歳のケイト、12歳のシャルロット、前年に生まれたルーの3人の娘の母でもあり、ジャック・ドワイヨンと出会い映画作家としても一歩を踏み出したころでした。ジャン=ルイ・デュマは曾祖父が創業したエルメスを率いて5年が経っていました。

短時間のフライト中、二人は意気投合し会話がはずみました。ジェーンが手を滑らせてエルメスの手帳を落とし、手帳に挟んでいたたくさんの紙が散らばったのをジャン=ルイ・デュマが手伝って拾い集めていると、「どの手帳にもこういうメモが挟み切れないの。どのバッグにもポケットが足りないし!」と彼女がこぼしました。そこで彼は自己紹介し、手帳を大幅に変えるのは難しいと思うけれど、代わりにエルメスのアトリエであなたの理想のバッグを作ってみましょう、と申し出たのです。そしてジェーン・バーキンが語るイメージを、ジャン=ルイ・デュマはさらさらとスケッチに書き上げ、それを大切に持ち帰りました。その後彼らはアトリエで再会、そのスケッチはエルメスの職人の手によってかたちとなったのです。たっぷりとした容量、底が平らで安定感があり丈夫、開いても閉じてもエレガントなバッグ。エルメスの最も象徴的な職人技のサドルステッチが、洗練されたエッジを描き出しています。バッグの名前はすぐに決まりました。

その名の由来となった彼女はニューヨークでこう語りました。「《バーキン》はもう私以上に有名よ」。多様な素材とカラー、そしてアトリエの豊かな想像力により、さまざまなバリエーションが生み出されてきました。こうして30年以上たった今も、この思いがけぬ出会いは語り継がれています。

バッグ《バーキン》に関してのお問合せ
エルメス カスタマー サポートデスク
03-3569-3300(午前11時~午後7時)



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